Google Analyticsに新機能「ページ解析」が追加された。
(英語版では「In-Page Analytics」)
「ページ解析」したいプロファイルのレポートを表示し、「コンテンツ」から「ページ解析」を選ぶと表示される。
以前からあった「サイト上のデータ表示」機能が拡張されたもので、クリック数だけでなくトランザクションやコンバージョン数なども表示できるようになった。
また広告種別ごと(キャンペーン、メディア)や検索キーワードごとのフィルタがかけられるようになった。
Googleの某氏が以前から言っていた「サイト上のデータ表示はトラブルが多いので、いつか作り直す」が実現されたことになる。
問題点は「同じリンク先のクリック数は別々でカウントできない」というところだ。
たとえば同一ページに「トップページへ戻る」リンクが3箇所あったとする。
「ページ解析」ではこの3つのリンクがまとめてカウントされてしまう。
この例だと、左側ナビゲーションの「XPERIA」と、右側本文下の「XPERIA」、合計のクリック率が22%なのはわかるが、どちらがよりクリックされているかわからない。
ECサイトなどでページ内へ複数の同一リンクを配置するとき、どれが一番効果があったか計測するような使い方はできない。
そのような目的で使う場合は、「サイト上のデータ表示」でも使われてきたテクニックが必要だ。
例:
・aタグのhrefのURLにパラメーターをつける
・JSでリンクを別々に作る
・htmlで別々にリンク先を作り、リダイレクトする
ただし、ページの解析がややこしくなるなどの弊害があるのも事実だ。
初めてページ内解析機能を導入する場合は、テストサイトで実験を行い、満足できる結果が出てからにしたほうがいいだろう。